甲長は7cm、甲幅は20cmほどで、旬は1〜4月。卵をもつ6〜9月もおいしく、津軽海峡から九州、韓国、中国の内海に棲む。特に東京湾、伊勢湾、瀬戸内、有明海で多くとれる。
 
 

 ワタリガニの照り煮
(四人分)わたりがに(大1杯)500 g位、里芋(小) 16 個、酒1 と1/2 カップ、砂糖大さじ1強、しょうゆ大さじ4
1. かには1/4等分に切る。 里芋は皮をむいて硬めに下ゆでする。 2. 鍋に酒を入れて、火にかけて煮切り、かにと里芋を入れる。 3. 砂糖、しょうゆの順に入れ、ピタッとふたをして、強火で煮る。 4. 煮汁が半分くらいになったら、弱火にしてさらに煮からめながら、照りを出す。
ワタリガニとブロッコリーのリゾット
(四人分)ワタリガニ 6 杯、アサリ(殻付き)300 g、水6 カップ、オリーブ油大さじ 1、タマネギ1/3 コ (みじん切り)、米1 合、白ワイン1/2 カップ、塩適量、ブロッコリー1 株、オリーブ油適量
1. ワタリガニは殻から身を取り出し、殻はぶつ切りに。 2. アサリはよく洗って水と共に鍋に入れ、火にかける。口が開いたらアサリを取り出して殻から身を外す。アサリのスープは濾して鍋に戻す。 3. 厚手の鍋にオリーブ油を温め、タマネギと米を炒める。米が透き通ってきたらワタリガニの殻を加えて炒める。 4. 殻の色が赤くなったら白ワインを加えてアルコール分を飛ばし、温めた(2)のスープを材料がかぶるくらいまで加えて、底が焦げ付かないように時々混ぜながら中火で煮る。 5. 水分が少なくなってきたらその都度温めたスープを少しずつ足し、水分を入れ始めてから約20分煮る。固さをみてアルデンテ(米の中心に芯が残るくらい)の手前で飾り分だけ残してカニの殻を取り出す。 6. カニとアサリの身を加え、塩で味を整える。小房に分けて塩茹でしたブロッコリーと、オリーブ油を加えサッと混ぜて仕上げる。